高血圧とは

高血圧とは、血液が血管壁に対して持続的に高い圧力をかける状態を指します。健康な成人の正常な血圧は、収縮期（心臓が血液を体に送り出すとき）が120mmHg以下、拡張期（心臓が血液を受け入れるとき）が80mmHg以下とされています。これを超えると高血圧と診断されます。

高血圧の原因

高血圧の主な原因は以下の通りです。

• 遺伝的要素：家族に高血圧の人がいると、自身も高血圧になりやすいとされています。
• 食生活：特に塩分の摂取が多い食事は、血圧を上げる要因となります。
• 肥満：体重が増えると、血圧も上がります。
• 運動不足：適度な運動は血圧を下げる効果があります。
• 飲酒：過度の飲酒は血圧を上げる要因となります。
• 喫煙：タバコに含まれるニコチンは血圧を上げる作用があります。

高血圧の症状

高血圧の初期段階では特に症状が現れないことが多いですが、血圧が高い状態が続くと以下のような症状が現れることがあります。

• 頭痛
• めまい
• 肩こり
• 動悸
• 息切れ
• 手足のむくみ

これらの症状が現れた場合、高血圧の可能性があるため、医療機関での診察が必要です。

高血圧の治療

高血圧の治療は主に以下の2つの方法があります。

• 生活習慣の改善：食事療法（特に塩分の制限）、適度な運動、肥満の解消、禁煙・節酒などが含まれます。
• 薬物療法：生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合、医師の指導のもとで降圧薬を使用します。

まとめ

高血圧は、放置すると脳卒中や心臓病などの重大な疾患を引き起こす可能性があるため、早期の発見と適切な治療が重要です。定期的な健康診断で血圧をチェックし、高血圧が疑われる場合はすぐに医療機関を受診しましょう。